SAP S/4HANA for Utilities

よりスマートで、未来に向け電力・公益事業を変革する

トレンドや将来の展望

電力・公益事業の未来を動かす原動力
エネルギー需要の急増
アジア太平洋地域は世界の電力需要の約50 %を占め、今後10年で3兆ドル規模の投資が見込まれています。こうした急速な変化の中で、電力・公益事業企業は、請求管理や需要予測、電力網の最適化を実現することが求められています。
AIとデジタル電力網の近代化
AIを活用した予測・最適化が、再生可能エネルギーや設備保全の新たな標準になりつつあります。SAP公益事業ソリューションはリアルタイムデータと高度分析でこれを支援します。
再生可能の統合及び双方向エネルギー
分散型エネルギー資源(DER)の統合や双方向エネルギーの管理など、新たなオペレーションモデルに対応が必要です。SAPはこれらのニーズに応える機能を提供します。
Why is Data Governance Essential for SAP Data Intelligence Success?
サイバーセキュリティとレジリエンス
増加するサイバー脅威に対して、ゼロトラスト型セキュリティやコンプライアンス強化が不可欠です。SAP Utilities は重要インフラ保護を組み込んだソリューションです。
持続可能性とカーボン目標
SAP Utilities は、排出量の把握やカーボンクレジット管理、ESG への適合を支援し、電力・公益事業。

エネルギー転換:何が変わり、なぜ重要なのか

電力・公益事業には、AIの活用、クラウド移行、そしてサステナビリティとデジタルトランスフォーメーションへの高まりを背景に、急速に変化しています。
アジア太平洋地域では、多くの電力企業がSAPソリューションを活用し、顧客体験の向上、業務の効率化、
そして再生可能エネルギー統合による複雑化への対応を進めています。

 

 

AI & 機械学習
クラウド移行
持続可能なエネルギー
デジタル顧客体験
ユーティリティ中核業務
より高度なデータ管理

cbsの電力・公益事業に向けソリューションと実際の成功事例

インテリジェントな自動化、予測分析、そしてSAPを活用したイノベーションにより、ユーティリティ業務の変革を実現します。

 

1

SAP Business Data Cloud を活用したスマートメーター管理

分散していたメーターデータをリアルタイムの分析結果に変換し、より的確な意思決定を可能にします。

課題: 
  • 複数のメーター種別、ベンダー、システムから発生する分断されたデータ

  • リアルタイム消費量やピーク/オフピーク負荷など、大量データの処理が困難

  • 需要急増や漏えい 、不正使用、停電などを検知するための予測能力の不足

  • 顧客への透明性が低く、不満や請求トラブルにつながっている

cbsのソリューション:

  • リアルタイム分析
    大量のメーター時系列データを高速処理し、運用や負荷管理に役立つリアルタイムの洞察を提供します。
  • 統合データ連携レイヤー
    スマートメーターのIoTデータを単一の統合プラットフォームに集約し、電力網と顧客データを一元管理します。
  • AI/機械学習モデル
    盗電、漏えい停電などの異常を検知し、需要パターンを予測することで、先回りした意思決定を支援します。
  • セルフサービスダッシュボード
    顧客に分かりやすい消費データを提供し、問い合わせやクレームを減らし、エンゲージメントを向上させます。

SAP Business Data Cloud を活用したエネルギー管理

2

予測型エネルギー分析により、持続可能性とコスト効率の向上を実現します。

 

課題:

  • 持続可能性および規制目標の達成に対する圧力が高まっている

  • 工場、建物、電力網に分散した消費データの統合が困難

  • 再生可能エネルギー統合やピーク需要調整に向けた予測分析能力不足

  • ESG対応のための手作業・サイロ化された報告業務

cbsのソリューション:

  • 予測分析
    AIモデルによりピーク需要を予測し、再生可能エネルギーの最適な統合とエネルギー計画の高度化を実現します。
  • データ統合・標準化
    エネルギー消費、発電量、市場価格データを単一の信頼できるデータ基盤に集約します。
  • カーボンフットプリント管理
    排出量の把握・報告・規制対応に向けて、データを持続可能性モデルと整合させる。
  • インタラクティブレポーティング
    役割別ダッシュボードにより、規制当局、経営層、運用部門が、カーボン強度、DER統合、ピーク警報などのリアルタイム情報を把握できます。

SAP Business Data Cloud を活用した設備・資材管理

3

データドリブンな分析結果により、設備パフォーマンスの最適化と在庫の可視性向上を実現します。

課題:

  • 電力網、変圧器、タービン、パイプラインなど、ユーティリティ設備のライフサイクル管理が複雑

  • 予防ではなく事後対応の修理が多く、保全コストが高い

  • 予備部品や重要資材のリアルタイム在庫可視性が不足

  • 設備健全性、停止時間、故障傾向に関する把握が不十分である

cbsのソリューション:

  • 予兆保全モデル
    AIモデルにより故障を事前に予測し、突発的なダウンタイムを削減します。
  • IoT・センサーデータ統合
    設備からリアルタイムの性能指標を取得し、先手の意思決定を可能にする。
  • 在庫データ統合
    予備部品、在庫量、物流データを一元管理し、計画精度と供給対応力を向上させます。
  • 分析ワークベンチ
    設備稼働率、停止傾向、リスク評価、ライフサイクルコスト(LLC)分析のKPIを提供します。

電力業界におけるドローン検知・点検

4

より安全に、より迅速に、よりスマートな設備点検を実現します。

課題:

  • 鉄塔や通電中の送電線における危険を伴う手作業点検による安全リスク

  • 広範囲にわたる設備を対象とした時間と人手を要する点検プロセス

  • 手動データ収集や現地再訪問に起因する高い点検コスト

  • 欠陥、過熱、樹木接触、構造的問題の特定精度が限定的

  • 電線のたるみや設備過熱などの故障を予測する予測能力の不足

cbsのソリューション:
  • 安全性の向上 ドローンにより、鉄塔、送電線、電柱、立ち入り困難な設備における危険な手作業点検を代替します。
  • 点検サイクルの高速化 数日かかっていた点検作業を数分で実施可能にし、運用時間を大幅に短縮します。
  • コスト削減 ドローンとセンサーによる自動データ収集により、現地作業員や車両手配のコストを削減します。
  • 高精度イメージング 詳細な画像とセンサーデータにより、精度の高い保全判断を支援します。
  • AI/機械学習による予測分析 AIモデルが、樹木接触、過熱、送電線のたるみなどの故障リスクを停電前に予測します。

排出量データと報告におけるユーティリティの役割

5

電力・公益企業は複雑なデータ課題に直面していますが、透明性が高く、規制に準拠した報告業務を実現する推進役となることができます。

 

課題:

  • 発電所、電力網、サプライヤー、顧客にまたがる分断されたデータソース

  • フォーマット不統一、手作業レポーティング、Scope 3の可視性不足によるデータ精度・アクセス性の問題

  • 規制基準(CSRD、SECなど)と運用データを整合させる際の解釈の複雑性

cbsのソリューション:

  • SAP Data Exchange
    複数のステークホルダー間で排出量データを安全に収集・共有します。
  • SAP Control Tower
    カーボンレポーティングプロセス全体の可視性とガバナンスを提供します。
  • SAP Green Ledger
    カーボンデータを財務会計に組み込み、透明性が高く監査可能なレポーティングを実現します。
  • 分析・ダッシュボード
    Scope 1・2・3の排出量をリアルタイムで可視化し、詳細なドリルダウン分析を可能にします。
SAPとともに、より効率的で、持続可能かつ顧客中心のユーティリティ業界への道を照らしていきます。
一つひとつのイノベーションを積み重ねながら、次の未来へ前進していきます。
Joe Loo, ディレクター, cbs Asia Pacific

What’s Next for Utilities: Powering Growth Through Technology

Smart Grids & Renewable Energy ESG & Sustainability Customer-Centric Innovation Integration with IoT & AI
Relevance: Drives sustainable growth through smart grids and renewables as a core utility strategy. Central to utility operations, shaped by regulation and stakeholder demand. Focus on customer satisfaction fuels competitive growth. The technological backbone enabling data-driven utilities.
How It Powers Growth: Optimises energy flow, reduces loss, and aligns with ESG goals. Automates ESG data and enables data-driven sustainability decisions. Personalised services and self-service portals increase loyalty and efficiency. Improves operations, predictive maintenance, and decision-making.
SAP S/4HANA Utilities Role: Delivers real-time data, demand-response, and renewable integration. Integrates with Sustainability Control Tower for ESG data and proactive management. Empowers real-time insights, mobile alerts, and seamless customer engagement. Uses IoT and AI to automate, predict, and optimise energy delivery.

なぜ cbs なのか?

電力・公益分野の高い専門性と、SAP 全領域をカバーする技術力

cbs は電力・公益事業に深い専門性を持つ信頼性の高い SAP パートナーとして、SAP 全領域にわたるエンドツーエンドのトランスフォーメーションを支援しています。
単なる SAP ソリューションの導入に止まらず、業務のモダナイゼーション、プロセスの効率化、そしてテクノロジーと実ビジネス成果の確かな結び付きまで、総合的にサポートします。

 

cbs-et
独自アクセラレーター:cbs EA & ET

cbsは独自の変革アクセラレーターを提供しています。

  • cbs Enterprise Architect (EA): ユーティリティ固有の要件に対応した、拡張性が高く将来に備えたアーキテクチャを設計します。
  • cbs Enterprise Transformer (ET): 複雑なSAPユーティリティ環境からS/4HANAへの移行を加速します。
Magnifying glass examining financial data charts, symbolising optimisation and detailed analysis of financial processes using SAP S/4HANA.
エンタープライズ品質を備えた俊敏なデリバリー
  • コンサルティング体制: スリムで柔軟性が高く、迅速かつコスト効率に優れたデリバリーを実現します。
  • 単なるデータ移行ではありません: データを移行するだけでなく、ユーティリティのビジネスモデルそのものをモダナイズします。
SAP Utilities と ERP の統合に関する専門性
  • SAP Utilities を、ERPコア、財務、資産管理、顧客体験とシームレスに統合します。
  • ユーティリティ特有の規制、請求、運用上の複雑性を深く理解したチームが対応します。

導入実績

cbsは、地域およびグローバルの電力・公益事業企業対し、エンドツーエンドのSAPソリューション、イノベーション、そして卓越したオペレーションを提供しています。

Tenaga Nasional | 導入事例

Tenaga Nasional は、完全にカスタマイズされたレガシー請求システム(eCIBS)から、
東南アジア最大級の電力会社を支える標準化された SAP Utilities プラットフォームへと、変革的な移行を実現しました。

全モジュールにわたる大規模な顧客データの不整合という課題に対応しながら、
本プロジェクトでは、包括的なモジュール導入、収益保証機能の強化、規制対応時における高度な危機管理機能を実装しました。

 

Tuas Power | 導入事例

Tuas Power は、シンガポールを代表する発電事業者の一社として、
急速に規制緩和が進むシンガポールの電力市場に対応するため、cbs の専門知見を活用し、
SAP ERP および SAP Utilities CRM の適応・高度化を実現しました。

10年にわたるパートナーシップの中で、
価格競争の激化(Increased Contestability)、GST 改定、グリーン施策など、
複数の市場変化を乗り越えてきました。

本取り組みには、プロシューマー向けの高度な課金機能、動的なデマンド料金制、そして高度な市場コンプライアンス要件への対応が含まれていました。

 

Maynilad | 導入事例

Maynilad は、メトロ・マニラ大都市圏の西部地域における17市・自治体に上下水道処理サービスを提供する事業者として、
メーターのライフサイクル全体を網羅する包括的な SAP Utilities 変革を実施しました。

本プロジェクトでは、
現地での請求業務の調整、下水・汚泥処理業務、複数の税制への対応など、
高度かつ複雑な運用課題に対応しながら、900万人の住民への安定したサービス提供を実現しています。

 

お問い合わせ

Jinhong Zheng
シニアコンサルタント (電力・公益事業担当), cbs Corporate Business Solutions Japan 株式会社